ひきこもり支援についてまるっと解説【支援の選び方】

ひきこもり支援の選び方

気付いたらひきこもり生活が長年続いて「こんなはずじゃなかった」と悩む方。

自分の子がひきこもりになり、どうしていいかわからずに悩む保護者の方。


こちらの記事で支援の種類やその中身、そして支援の選び方など解説しています。

この記事を書いている僕は、ひきこもり支援を8年やっておりこれまでに500名以上の相談を受けてきました。


ひきこもり支援に関する知識や経験は豊富にあります。

記事の前半では、ひきこもり支援の種類と内容について解説をして、後半では年代別の支援の組み合わせ方を解説していきます。

ひきこもり支援についてまるっと解説【支援の種類】

ひきこもり支援の種類

おおまかな支援の種類は下記の5つです。

・サポステ

・生活困窮者自立支援制度

・就労移行

・自立支援施設

・ひきこもり地域支援センター

 
 
 

サポステ(地域若者サポートステーション)

 ・通所相談型(無料)
 ・対象:15~44歳
 ・内容:カウンセリング、キャリコン、パソコン講座、職場見学など
 ・一部では合宿形式で行っている期間は2週間~6ヶ月など
 ・2020年末までに居住環境の支援など支援範囲が拡大する予定
 ・利用方法:電話予約⇒初回面談⇒個別面談⇒支援⇒定着支援

主に就労を目指すことを目的としているのと、本人が通所できる状態である必要があります。

通所する頻度は、決まっておらず自分のペースで通うことが可能です。


 

生活困窮者自立支援制度

 ・ワンストップ型
 ・内容:相談支援・家賃の支給・就労支援・家計相談・学習支援・住居の提供
 ・NPO法人や社会福祉協議会などが都道府県からの委託で運営。
 ・利用方法:問合せ⇒相談⇒支援プランの作成⇒各種制度の利用検討
 ・地域差が結構ある。サポステや他の事業と連携しているケースが多く、就労支援という内容ならサポステと大差はない。
 ・家賃の支給は条件がある(上限3ヶ月/条件あり)
 
生活困窮者自立支援制度の中に、いくつか制度があり、その制度を利用するためにはまず相談支援を受けて支援計画を作成して貰う必要があります。

この制度はあまり認知されておらず、実施している団体も地域差がある印象です。

そのためか、サポステと制度が統合するという噂もあります。


 

就労移行支援

 ・通所型職業訓練(基本無料)
 ・対象:障害者就労支援の一つ、18歳以上の障害のある方。
 ・内容:ビジネスマナーや面接練習など基本的ものから場所によっては内職作業やパソコンスキル、プログラミングスキルなどもやっているところもある。
 ・NPO法人や一般企業が都道府県からの認可を受けてやる事業。
 ・利用方法:問合せ⇒見学⇒体験⇒受給者証申請⇒支援計画作成⇒利用開始⇒就職支援
 ・自治体ごとに手続きが異なる。詳しくは障害福祉課へ。
 

障害福祉サービスの一つなので、障害者である必要があります。

例えば、ひきこもりなら精神系の分野で利用が可能かと思います。

うつ病や統合失調症、パニック障害、発達障害など。


訓練内容も農業や内職作業、IT系スキルなど幅も広いのでおすすめです。

最近では、在宅での支援も認められるようになり、オンラインでの支援も行っているようです。

 
 

自立支援施設(ひきこもり支援施設)

 ・通所型や全寮制がある(有料)

 ・内容:〈通所型〉相談、居場所提供、学習支援、保護者支援などサポステに近い(無料もしくは1時間5000円~1.5万円) 

〈全寮制〉生活改善、就労支援、学習支援、農業(費用は13万~25万)

〈訪問型〉一番必要だけど少ない、コストが悪いから運営が難しいしリスクヘッジも難しい(1回1.5万~5万)

 ・利用方法:問合せ⇒初回面談⇒見学⇒利用開始

 ・見極めが非常に大事。



民間企業が運営していることも多く、支援の質は様々です。

特にトラブルが多いのは全寮制の支援施設で、「引き出し業者」と呼ばれるような、無理やり施設へと連れ出す支援団体もあるので要注意です。


全寮制の施設を利用する場合は、事前見学や団体調査は慎重に行ったほうが良さそうです。


 
 
 

ひきこもり地域支援センター

 ・通所型(無料)都道府県や自治体が窓口を設置し運営。
 ・内容:相談からの情報提供、カウンセリング
 ・利用方法:問合せ⇒予約⇒相談
 ・内容:相談内容から利用できそうな制度や相談窓口を紹介してくれる情報提供が主。


こちらもあまり認知されていないかもしれません。

内容は主に相談を聞き、役立つ情報を提供してくれるといった感じです。

対応内容は地域によって若干の差はあるようですが、最初の相談窓口として利用してみるのはアリです。


 

ひきこもり支援の選び方と組み合わせ方

ひきこもり支援の選び方
次にひきこもり支援の選び方と組み合わせ方を年代別と悩みの分野別で解説していきます。

まずは、年代別から解説します。


年代別

 

ひきこもり期間3年未満10代

山村留学や海外留学などをおすすめします。

年齢が若いうちは環境適応力が高いので、色々な生活環境を経験することで視野が広くなり柔軟性も身につきます。


いろんな人と出会うことで自分という人間を客観的に見ることができ、人間としても一回り成長できるはずです。

ただし、いきなり留学を提案しても動くはずがないので、動機付けは訪問してくれる支援員が必要です。

スクールカウンセラーや自治体に設置されている相談窓口で訪問支援があるなら利用しましょう。

注意点として、訪問してくれる支援者と保護者が情報共有できておらず、連携がうまく取れずに支援がブレるケースです。

支援者と保護者は定期的に意見交換をする場を持つことが大切です。
 
もし、好きなことがあるならとことん好きなことをやらせてみるのもありです。



ひきこもり期間3年未満20代

20代はチャンスや機会を伺っている人が多いので「支援」みたいな形に抵抗がある人が多いです。

なので、チャンスを与えることでモチベーションを取りも戻す可能性があります。
 
例えば、プログラミングスクールに通う、海外留学をしてみる、専門学校に行ってみる。といった感じです。
 
注意点が2つあります。


1つ目は挑戦したことは途中で辞めないこと、2つ目は生活費のルールです。

挑戦してもすぐに辞めてしまう人は多いです。

そうならないために、第三者を交えてルール設定をしましょう。

第三者は10代と同じく、訪問してくれる支援者もしくは、スクールの講師などに相談し協力してもらう、という感じですね。


2つ目の生活費については、与えすぎないこと。どちらかというと足りないくらいがいいです。


多分もっとお金くれとせがまれるかもしれませんが、ここだけは絶対に負けないようにしましょう。


ここをゆるくしてしまうと「楽」を覚えてしまい、全く前に進みません。

親への交渉術ばかり上達し、親も子のことを信用できなくなり悲しい関係になります。

プログラミングスクールおすすめ 【プログラミングスクール】おすすめはこの3つ!初心者OK!

ひきこもり期間3年以上5年未満30代

可能なら一緒に暮らすことは避けたほうが良いです。
なので、グループホームや合宿型の支援を利用します。
 
生活環境を変えて、サポステや就労移行を利用して働くことを目指します。
 
仕事選びは、特性に応じて在宅ワークなんかも視野に入れておくと選択肢が増えます。
 
20代同様にスクールでスキルを身につけるのも有効です。
 


ひきこもり期間5年以上30代


同じくグループホームや合宿型の支援を利用しましょう。
 
支援を受ける前に一度、精神科の受診をしておくと後々に利用できる制度もあったりするので通院しておきましょう。
 
就労継続支援なんかも選択肢に入れつつ、障害者年金などで生活費を補填するようにしましょう。
 
長期的な支援を見据えてご家族の家計相談なんかも合わせてしておくことをおすすめします。
 


ひきこもり期間7年以上40代

グループホーム、就労移行支援などの福祉サービスをメインに支援を組み合わせていくと良いです。
 
障害者年金も利用して生活費を補填します。
 
無理にひとり暮らしは目指さずに家族関係が普通以上なのであれば親子で協力して生活したほうがいい場合もあります。
 
ご家族の家計相談も合わせてしておきましょう。
 
 

ひきこもり期間10年以上50代



同じく福祉サービスをメインに支援を組み合わせていくのと、制度の利用、相続対策なども必要です。
 
支援のゴールは自立よりも生存設計のほうが優先的になってきます。
 
なので、支援は人の関わりを維持するために、障害者年金や生活保護などの制度は生活費を補填するために、住居を確保するために相続対策などもしておきましょう。
 


悩みの分野別

 
悩みの分野でいうと主な悩みは下記の3つかと思います。

・仕事

・精神

・お金


それぞれ解説していきます。


仕事

就職が目的なら、サポステもしくはハローワークのスキルアップ講座などを利用して就職をする。

在宅ワークやフリラーンスのような働きかたを目指すならオンラインスクールなどでしっかりとスキルを身につける。

働くことに自信がないなら就労移行支援などを利用して自分のペースで進めていく。

精神

うつ病や発達障害、パニック障害、統合失調症など精神疾患の症状があり悩んでいるなら診察を受ける。
 
精神的な症状なら精神科。精神的な原因で身体に症状がでている場合は心療内科。
 
通院しながら就労移行支援や就労継続支援などの福祉サービスを利用すること。
 
最近はIT系の就労移行支援が多いけど、農業なんかもおすすめです。
 
 

お金

お金の悩みはまず下記の2つから実行しましょう。

・生活コストを下げる

・収入を作る

 

生活コストを下げる方法

  ・格安SIM
  ・UR賃貸住宅
  ・キャッシュレス
  ・自立支援医療費制度
  ・保険の見直し
  ・電力会社の見直し
 
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収入を作る方法

  ・生活保護
  ・障害者年金
  ・不用品販売
  ・せどり
  ・クラウドソーシング
  ・ブログ

危険ゾーン(支援必須)

悩まずにさっさと第三者の介入が必要ケースは下記の4つ。

 ・家庭内暴力がある

 ・多額な借金がある

 ・アルコール依存症

 ・ゴミ屋敷



家庭内暴力


第三者の支援が一番むずかしいケースです。

暴力が激しい場合は、


・警察に通報⇒措置入院を打診(攻撃性があることが重要)

・民間救急⇒医療保護入院(同じく、有料、移送前に病院の手配が必要)

 


それぞれ成功する可能性はわりと低いというリスクがあります。


本人が攻撃性があり危険であると判断されることが重要です。



家庭内暴力で多いのが、警察がくると本人がおとなしくなってしまい、取り合ってくれないという感じ。
 
 
あまりにも暴力がひどいならちゃんと怪我の診断をとり、警察に被害届を出しましょう。

これが一番良い方法かもしれません。

 
 

多額な借金がある


生きることに投げやりになる要因でもあるので、必要な支援を受けつつ早めに債務整理をする。

返済が難しければ自己破産をしてしまったほうがいいです。
 

アルコール依存症

 
ひどいようならちゃんと治療を受けましょう。


自力で治療しようとして、離脱症状から自殺や家庭内暴力などに発展しやすいので専門家の治療がおすすめです。

治療を受けつつ、日中の活動は福祉サービス(就労移行など)を利用するといいです。
 
 

ゴミ屋敷

 
業者を使うなりして一気に片付けましょう。

本人からしたらすごく勇気にいることかもしれませんが、ちまちま片付けても解決しませんので、業者を使って一気にやることをおすすめします。

あまり激しいようなら精神科で治療を受けましょう。

そのうえでグループホームなど居住環境を変えて、生活習慣と環境をリセットする。

環境の変化にものすごいストレスや抵抗を感じるかもしれないけど、そこを一歩踏み出しましょう。
 
 
 

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